「少額だから大丈夫」は本当に大丈夫?
メルカリで不用品を売ったり、UberEatsで空き時間に配達したり——気軽に始められる副業が増えた一方で、「いくら稼いだら確定申告(毎年1〜3月に前年の所得を税務署に申告する手続き)が必要なの?」と不安になる人は多いはずです。「少額だからバレないだろう」「税務署に目をつけられるほど稼いでいない」とそのままにしているケースも少なくありませんが、その判断が後でトラブルになることは実際にあります。
この記事では、学生・社会人が気軽に始めやすいプラットフォーム系副業に絞り、確定申告が必要になる目安と知っておきたいリスクを正直にお伝えします。
給与所得者が副業をした場合の目安
会社やアルバイト先から給与をもらっている人(給与所得者)が副業で収入を得た場合、「副業の所得(収入から必要経費を差し引いた金額)が年間20万円を超えると確定申告が必要」とされるのが一般的な目安です。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- 複数の副業は合算する:メルカリとUberEatsを両方やっている場合、合計額で判断します
- 住民税の申告は別途必要な場合がある:所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要なケースがあります。「20万円以下だから安心」と一概には言えません
- 経費を正しく差し引く:UberEatsの配達であれば、雨具・自転車修繕費など業務に関わる支出は経費として認められる場合があります
※ 上記の目安は執筆時点の情報です。税制は変更になる場合があるため、最新情報は国税庁の公式サイトをご確認ください。
副業の種類で課税の扱いが変わることがある
「副業」と一口に言っても、収入の種類(所得区分)によって税務上の扱いが異なる場合があります。
| 副業の例 | 所得区分(目安) | 経費として考えられるもの |
|---|---|---|
| メルカリで不用品を売る | 譲渡所得・雑所得など | 購入時との差額で判断 |
| UberEats・出前館 | 雑所得または事業所得 | 配達用品・雨具・交通費など |
| クラウドソーシング(ライター・デザイン等) | 雑所得または事業所得 | 通信費・ソフトウェア費など |
※ 上記はあくまで一般的な目安のイメージです。実際の区分は状況・金額・継続性によって異なります。判断が難しい場合は税務署や税理士にご確認ください。
特にメルカリで注意したい点:自分が使っていた不用品を売る場合と、転売目的で仕入れて売る場合では課税の扱いが変わる可能性があります。「趣味の延長」のつもりでも、継続的・営利的と判断されるケースがあります。
「少額だから大丈夫」が危険な理由
申告しなくても大丈夫だろう、と思いがちですが、以下のリスクがあります:
- プラットフォームのデータ提出:税務調査が入った場合、プラットフォーム側が取引データを提出することがあります
- 無申告加算税・延滞税:申告漏れが発覚すると、本来の税額に加えてペナルティが課せられる場合があります
- 住民税の通知から副業が会社にバレる:給与所得者の場合、住民税の金額が通常より高くなり、会社に副業が知られてしまうケースがあります(副業禁止の職場では特に注意)
「一度だけだから」「少額だから」と思っていても、積み重なることで申告義務が生じる場合があります。
困ったときの相談先
一人で判断するのが難しいと感じたら、以下に相談しましょう:
- 国税庁の電話相談センター:匿名でも相談できます
- 税務署の窓口:確定申告期(2〜3月)には相談コーナーが設置されます
- 税理士・ファイナンシャルプランナー:複雑なケースや継続的な副業には専門家への相談がおすすめです
- 学生の方は親への相談も忘れずに:副業収入が増えると親の扶養から外れる可能性があり、家族の税負担に影響することがあります
今日から始める一歩
副業収入を記録する習慣をつけましょう。
難しいことは後回しでOKです。まずは「いつ・どの副業で・いくら稼いだか」をスマホのメモやスプレッドシートに記録するだけで十分です。年末に見直したとき、確定申告が必要かどうか自分で判断できるようになります。記録がなければ正確な判断もできません。小さな習慣が、将来の税務トラブルを防ぐ大きな安心につながります。