友達がみんなやってる「つみたて投資」、乗り遅れたら本当に損するの?

友達がみんなやってる「つみたて投資」、乗り遅れたら本当に損するの?

💬 編集部より

「みんなやってるから」という焦りを感じたとき、立ち止まって自分の状況を確認できるかどうかが、長期的に賢いお金の使い方につながります。この記事が、自分に合ったペースを見つけるきっかけになれば嬉しいです。

「自分だけやってないかも…」その焦りは自然なこと

SNSや友人との会話で「つみたてNISA始めたよ」「毎月コツコツ積み立ててる」という話を聞くたびに、なんとなく焦ってしまう——そんな経験はありませんか?

この感覚には名前があります。FOMO(フォーモ)、英語で「Fear Of Missing Out(乗り遅れることへの恐怖)」と呼ばれる心理状態です。投資の世界では「みんなが始めているのに自分だけ損している」という思い込みを生みやすく、冷静な判断を狂わせる原因になります。でも安心してください。今この記事を読んでいるあなたは、すでに「立ち止まって考えられる人」です。

「今すぐ始めないと損」は本当か?

つみたて投資(毎月一定額を投資信託(株や債券などをまとめた金融商品)などに積み立てていく方法)は、確かに長期間続けることで複利(利息にも利息がつく仕組み)の恩恵を受けやすいとされています。

しかし、「1日でも早く始めるべき」という考えには落とし穴があります。

投資には元本割れのリスク(投資したお金が減るリスク)が伴います。たとえ長期投資でも、途中で急にお金が必要になって「やむなく売却」した場合、損失が確定することがあります。また、生活費や緊急予備費(急な出費に備える手元資金)が十分でない状態で投資を始めると、相場が下がったときに精神的・経済的に追い詰められるリスクがあります。

友人が始めているタイミングと、あなたが始めるべきベストなタイミングは、必ずしも同じではありません。

投資を始めるタイミングが「人による」理由

チェック項目投資に向いている状態注意が必要な状態
緊急予備費生活費の3〜6か月分が手元にあるほぼゼロ、または不安定
負債高金利の借金がない奨学金・カードローンが重い
収入の安定性毎月の収支がおおむね把握できている月ごとの収支が大きく変動する
投資に回せる余剰資金毎月少額でも無理なく出せる投資額を確保すると生活が苦しくなる

※ 上記はイメージです。個人の状況によって判断は異なります。専門家への相談もご検討ください。

上の表は、あなたの今の状況を確認するためのヒントです。全て「向いている状態」でなくても問題ありません。「注意が必要な状態」が複数当てはまるなら、まず家計を整えることが先決です。それ自体が、将来の自分への立派な投資です。

投資を始める前に確認したい「家計チェックリスト」

以下の項目を正直にチェックしてみましょう。

  1. 毎月の収入と支出を把握できているか 家計簿アプリや手帳で確認する習慣をつけましょう
  2. 緊急時に使えるお金(普通預金など)が最低でも数か月分あるか 金額の目安は生活スタイルによって変わりますが、一般的には生活費の数か月分が望ましいとされています
  3. 高金利の借入(消費者金融・カードローンなど)がないか 高金利の借金がある場合、投資リターンより返済コストの方が大きくなるケースが多いとされています
  4. 毎月「なくなっても今すぐ困らないお金」が確保できそうか 投資に回すお金は「使う予定のないお金」に限ることが基本です

このチェックを飛ばして「とにかく始める」と、相場が下落したときに不安から焦って売ってしまい、損失を確定させてしまうことがあります。これは「狼狽売り(うろたえて売ること)」と呼ばれ、長期投資の恩恵を受けられなくなる原因の一つとされています。

FOMOに流されない「自分軸」の持ち方

友人が投資を始めたこと自体は素晴らしいことです。ただ、あなたとその友人では、収入・支出・家族の状況・将来の目標がまったく違います。投資は「みんながやっているから」始めるものではなく、「自分の目的とリスク許容度(どこまで損失に耐えられるか)に合っている」と判断できてから始めるものです。

なお、つみたてNISAやiDeCoといった制度は、税制上のメリットがあるとされていますが、非課税枠や拠出限度額は執筆時点の情報です。制度は改正される場合があるため、最新の情報は金融庁・厚生労働省の公式サイトでご確認ください。

今日から始める一歩

まず家計簿アプリを1つ入れて、今月の収支を書き出してみましょう。

無料で使えるアプリは多数あります。投資の前に「自分のお金の流れを知る」ことが、最もリスクの低い第一歩です。家計を把握できたとき、初めて「いくら、いつから投資に回せるか」が見えてきます。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。

注意事項

本記事は一般的な金融リテラシーの情報提供を目的としており、特定の投資商品・金融機関の推奨や投資勧誘を行うものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、掲載情報は執筆時点のものです。具体的な判断はファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧めるものではありません。 投資には元本割れのリスクがあります。制度の数値・条件は変更になる場合があります。 最終的な判断はご自身の責任で行ってください。